コンパクトな平屋間取り事例|20~30坪の小さい平屋で快適な暮らし
コンパクトな平屋は、小さくても快適な暮らしを送ることができる住まいです。
特に30坪以下のコンパクトな平屋は、夫婦2人暮らしや3人家族などにぴったりで、シンプルで効率的な生活を望む方々におすすめします。
そこでこの記事では、限られたスペースを最大限に活用したコンパクトな平屋の実際の間取り事例を紹介します。
【このコラムのポイント】
- コンパクトな平屋は、夫婦2人や小さなお子様がいるご家庭、シニア世帯に最適な住まいです。
- 20~25坪の平屋は夫婦2人暮らし、25~30坪の平屋は3人家族にちょうど良い広さです。
- コンパクトな平屋のメリットとして、建築コストの削減、効率的な動線などがあります。
コンパクトな平屋はどんな家族構成におすすめ?
令和4年度住宅市場動向調査によると、新築注文住宅の延床面積は平均123.5㎡(約37坪)です。
したがって、30坪以下の平屋は平均よりかなりコンパクトと言えます。
では、20~30坪のコンパクトな平屋はどのような家族構成に向いているのか、考えてみましょう。
20~25坪:夫婦2人暮らしにぴったり
20坪台前半のコンパクトな平屋は、夫婦2人暮らしにぴったりなサイズ感です。
国土交通省が提示している誘導居住面積水準を参考に考えてみましょう。
誘導居住面積水準とは、世帯人数に応じて、快適な居住環境を実現するために必要な住宅の広さに関する水準です。
一般型誘導居住面積水準 | 25㎡×世帯人数+25㎡ |
2人家族 | 25㎡×2+25㎡=75㎡(約22坪) |
誘導居住面積水準を基に、夫婦2人暮らしに必要な延床面積を計算すると約22坪となります。
階段のない平屋は、延床面積を有効活用できるため、同じ広さでも2階建てよりもコンパクトに納まることが多いです。
実際に必要な広さはライフスタイルや部屋数によって異なりますが、20~25坪の平屋であれば、必要な物にいつでも手が届く、ちょうど良いサイズの間取りを検討しやすいでしょう。
25~30坪:3人家族にちょうど良い広さ
20坪台後半のコンパクトな平屋は、3人家族にとってちょうど良い広さです。
一般型誘導居住面積水準 | 25㎡×世帯人数+25㎡ |
3人家族 | 25㎡×3+25㎡=100㎡(約30坪) |
3人家族に必要な延床面積の目安は約30坪です。前述したように、平屋は階段がなく面積効率が良いため、25坪以上あれば十分に暮らしやすい間取りを検討できます。
一方、4人家族で計算すると必要な延床面積は約37坪となり、若干厳しい状況になります。
したがって、4人家族の場合は少なくとも30坪以上の広さが欲しいところです。
20~30坪のコンパクトな平屋間取り事例
ここでは、20~30坪のコンパクトな平屋の間取り事例を紹介します。
限られたスペースを有効活用し、快適な暮らしを実現する工夫が詰まった平屋です。
実際の間取り図や写真を通してコンパクトな平屋の魅力をお伝えします。
ご夫婦でゆとりのある生活を送れる平屋(3LDK 24坪)
こちらの3LDKの平屋は、夫婦2人で暮らすのにぴったりの広さです。
広々としたLDKは約20畳あり、ご家族やご友人が集まっても十分なスペースを確保できます。
また、和室と洋室のバランスが取れており、多目的に利用できる点が魅力です。
広々としたLDKは、天井の梁がアクセントとなり、温かみのある空間を演出しています。
また、大きな窓からはたっぷりと自然光が入り、明るく開放的な雰囲気です。
ご家族で過ごす快適な平屋(3LDK 25坪)
こちらの3LDKの平屋は、3人家族にちょうど良い広さです。
12畳のLDKはコンパクトながらも機能的で、ご家族全員が集まっても十分な広さになっています。
温かみのある木の梁が印象的なLDKは、大きな窓からの自然光で明るく開放的です。
コンパクトながらもご家族全員がくつろげる空間が広がっています。
3人家族にちょうどいい平屋(2LDK 26坪)
こちらの2LDKの平屋は、3人家族にちょうど良い広さです。
18.75畳のLDKは広々としており、ご家族全員が集まりやすい設計になっています。
また、ウォークインクローゼットやシューズクロークがあり、収納スペースが充実しているため、家の中をすっきりと保てます。
バスルームの可動ルーバーは、窓を開けても周囲の視線を気にせずにゆっくりとお風呂を楽しむことができる工夫です。
収納スペースが豊富な平屋(2DK 27坪)
こちらの3LDKの平屋は、27坪のコンパクトな設計ながらも、ご家族が快適に過ごせる工夫が随所に施されています。
広々としたLDKはもちろん、クローゼットや納戸など、豊富な収納スペースが確保されており、家の中をすっきりと保つことができます。
洗面脱衣室には調整可能な棚を設置し、収納するアイテムに合わせて高さを変更可能です。
自然素材と広大な景色を堪能する平屋(3LDK 28坪)
こちらの3LDKの平屋は自然素材をふんだんに使用し、LDKの大開口サッシからは美しい景色を楽しめる設計となっています。
また、LDKは家具を配置しても余裕のある広々とした空間となっています。
コンパクトな平屋ながら、勾配天井が開放感をさらに引き立てます。
▶自然素材の香りと広大な景色を堪能する家 シリーズ/平倭の家
コンパクトな平屋のメリット
コンパクトな平屋は、限られたスペースでも快適な生活を実現するための魅力がたくさんあります。
ここでは、コンパクトな平屋の特に注目したいメリットについて詳しく見ていきましょう。
費用を抑えられる
コンパクトな平屋は延床面積を抑えることで建築コストが低くなります。
また、小さい土地でも建設が可能なため、土地取得費も抑えられ、全体的なコストカットが期待できます。
効率の良い動線をつくりやすい
延床面積が少ないことで、部屋間の移動距離が短くなり、効率的な動線を確保しやすくなります。
また、工夫次第で、家事などの日常の動作をよりスムーズに行うことが可能です。
採光や通風を確保しやすい
広い平屋では採光性や通風が課題となりますが、コンパクトな平屋ならこうした問題も解決しやすいです。
コンパクトな平屋は、窓や開口部の配置を工夫することで、明るく風通しの良い住環境を実現できます。
コンパクトな平屋のデメリット&注意点
コンパクトな平屋は多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが大切です。
ここでは、コンパクトな平屋に住む際の注意点について解説します。
居住スペースと収納のバランスが難しい
コンパクトな平屋では、限られたスペースをどのように振り分けるかが課題です。
居住スペースを広く取ると収納が不足しがちになります。一方で、収納スペースを増やすと居住スペースが狭くなり、圧迫感が出ることがあります。
居住スペースと収納スペースのバランスを取るためには、小屋裏収納などでデッドスペースを活用することが効果的です。
また、平屋の実績が豊富な会社に相談することで、最適なバランスを見つけることができます。
リビングに圧迫感が出やすい
リビングはご家族が一番長く過ごす場所なので、圧迫感が出ると不満につながりやすくなります。
したがってコンパクトな平屋では、寝室や子供部屋は寝るだけの空間と割り切り、リビングを中心に広く取る間取りがおすすめです。
さらに、廊下を極力減らすことで、リビングのスペースを広く確保することができます。
プライバシーの確保が課題
コンパクトな平屋は、ご家族のコミュニケーションが生まれやすい反面、プライバシーの確保が課題になることがあります。
また、部屋同士が近くなるため、プライバシーが保ちにくくなることがあります。
コンパクトな平屋におけるプライバシーの問題を解決するためには、部屋同士を上手く離すことや、クローゼットを間に挟む工夫が有効です。
また、アウトドアリビングをプライベートスペースとして活用することも1つの方法です。
まとめ
コンパクトな平屋は、夫婦2人や3人家族にぴったりな住まいです。
建築コストの削減や効率的な動線など、多くのメリットがありますが、居住スペースと収納のバランス・プライバシーの確保には注意が必要です。
エーベンハウスでは、豊富な実績と専門知識を持つスタッフが、あなたに最適なコンパクト平屋の実現をサポートします。
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