廊下なしの平屋間取り事例|メリット・デメリットや後悔を防ぐ考え方も解説
「廊下無しの平屋」を検討されている方へ。
近年、廊下のない家の間取りが注目を集めています。
しかし、魅力的なメリットがある一方で、プライバシーや音の問題など、考慮すべき点も少なくありません。
そこでこの記事では、廊下無しの平屋間取りのメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しない家づくりのポイントをご紹介します。
快適で理想的な住まいづくりに向けて、ぜひ参考にしてください。
【このコラムのポイント】
- 廊下無しの平屋は、面積効率が良く、ご家族のコミュニケーションを促進しますが、プライバシーや音の問題に注意が必要です。
- 後悔しない家づくりのために、廊下ありの間取りも含めて比較検討し、日常生活のシミュレーションを行うことが重要です。
- 高い断熱性能を持つハウスメーカーを選ぶことで、快適性と省エネ性を両立した理想の住まいを実現できます。
目次
廊下のない家の間取りが人気?
一昔前は、玄関から廊下を通って各部屋へ行く間取りが主流でした。
しかし、最近では「廊下のない間取り」が増えています。
変化の背景には、建築技術の進歩と省エネ性能への意識の高まりがあります。
断熱性能が向上したことで、廊下がなくても快適な室内環境を維持できるようになりました。
廊下のない効率的な間取りは、特に平屋と相性が抜群です。
しかし、廊下をなくすことが、すべてのご家庭にとってベストな選択とは限りません。
メリットとデメリットの両面があるため、ご自身のライフスタイルに合わせて慎重に検討する必要があります。
これから、実際の間取り事例を見ながら、廊下のない家のメリットとデメリット、そして後悔を防ぐためのポイントを順番にチェックしていきましょう。
廊下なしの平屋間取り事例
▶暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) シリーズ/平倭の家
ここでは、廊下無しの平屋間取り事例を通じて、魅力とメリットについて詳しく見ていきましょう。
廊下なしで実現する快適動線の平屋(114.27㎡)
こちらの間取り図では、廊下がなく、リビングを中心とした回遊動線が特徴です。
廊下のない間取りにすることで、各部屋へのアクセスがスムーズになり、スペースを有効に使うことができます。
廊下をなくすことで、LDKが広く取られており、開放感があります。
ウォールナット色で統一された空間は高級感が漂い、ご家族が集うのに最適な広々としたスペースを実現しています。
▶暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) シリーズ/平倭の家
効率的な動線を活かした平屋(81.75㎡)
こちらの廊下のない家の間取りは、玄関からすぐにLDKに直結している点が特徴的です。
廊下のない間取りにすることで、部屋全体がより広く感じられる工夫がなされています。
廊下をなくし、LDKを中心とした設計により、各部屋へのアクセスがスムーズになっています。
クリの無垢材を使用した床は、力強い木目と落ち着いた色合いが特徴で、経年変化を楽しめる点も魅力です。
玄関からのアクセスが効率的な平屋(90.75㎡)
こちらの廊下のない家の間取りは、玄関ホールから洗面・浴室・トイレ・LDKへとどこにでもアクセスできる効率的な動線が特徴です。
廊下のない家にすることで、全体のスペースを有効活用し、快適な生活を実現します。
広々とした2way玄関は、来客時にも余裕を持って対応できる設計です。
また、仕切りがあることで整理整頓しやすく、常にきれいな玄関を保てます。
廊下無しの平屋間取りのメリット
廊下のない平屋間取りには、多くのメリットがあります。
ここでは、廊下無しの平屋間取りがもたらす具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。
面積効率が良い
廊下を無くすことで、延床面積を減らし、建築コストを削減できます。
または、LDKや収納に振り分けることで、より広々とした開放感のある空間や、収納力の高い実用的な住まいを実現できます。
スムーズな動線をつくりやすい
廊下のない家では、部屋同士が直接つながるため、ドアの開閉が少なくなります。
これにより、家事や日常の移動がスムーズになり、効率的な動線が自然と生まれます。
特に、家事動線の短縮は、毎日の暮らしをより快適にする重要なポイントです。
家族のコミュニケーションが生まれやすい
廊下のない平屋では、LDKを中心とした動線設計にすることが多く、ご家族が自然と顔を合わせる機会が増えます。
これにより、日々のコミュニケーションも自然と増え、ご家族の絆を自然と深められます。
また、子育て中のご家庭では、お子様の様子を見守りやすい点もメリットです。
開放感がアップ
廊下を無くすことでリビングを広くとりやすくなるため、より快適でゆとりのある暮らしを楽しむことができます。
圧迫感のない、開放的な空間を実現可能です。
部屋の温度差が少なくなる
冷暖房の効きにくい空間(廊下)が無くなることで、家全体の温度を均一に保ちやすくなります。
これにより、冬場の「ヒートショック」のリスクを軽減し、より快適で健康的な住環境を実現できます。
コストダウンしやすい
廊下を無くすことで、壁やドアの数が減少します。
建築材料や施工にかかるコストの削減につながり、結果的に費用を抑える効果があります。
節約した予算を、よりグレードの高い設備や内装に振り分けることができるのも魅力的なポイントです。
廊下無しの平屋間取りのデメリット
廊下のない平屋は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
快適な暮らしを実現するためには、デメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
以下に、主なデメリットについて詳しく見ていきましょう。
プライバシー性の確保が課題
廊下がないため、家の中を移動する際にLDKを通ることが多くなります。
これによりコミュニケーションが促進される一方で、プライバシーの確保が難しくなる点がデメリットです。
特に来客時には、LDKを通ってトイレやバスルームに行く必要があり、気まずさを感じる場面も出てくる可能性があります。
したがって、家族構成やライフスタイルに応じた工夫が必要です。
部屋同士の音が伝わりやすい
廊下がないことで、部屋同士が直接つながるため、音が伝わりやすくなるケースがあります。
例えば、洗濯機の振動音がリビングにまで響くことや、テレビの音や話し声が寝室まで届くことがあります。
従来の間取りで使われていた、廊下を挟んで音を緩和するテクニックが使えないため、防音対策に特別な配慮が必要になる可能性が高いです。
キッチンのニオイが広がりやすい
LDKとほかの部屋が直接つながっているため、料理中の匂いが家全体に広がりやすくなります。
廊下があれば匂いの拡散を多少抑えられます。
しかし、廊下がないと一度ドアを開けただけで匂いが一気に広がってしまう可能性がある点がデメリットです。
冷暖房効率が低下する
廊下を無くすことで部屋が広くなるため、冷暖房効率の低下につながる可能性があります。
広い空間を快適な温度にするには時間がかかり、エネルギー消費も増加します。
また、窓の面積が増える点も、冷暖房効率低下の原因の1つです。
したがって、高性能な断熱材の使用など、設計段階からの対策が重要になってきます。
廊下のない平屋の後悔を防ぐ考え方
後悔のない家づくりを実現するためには、事前の十分な検討と適切な対策が欠かせません。
ここでは、廊下のない平屋で後悔しないためのポイントをご紹介します。
廊下ありの間取りも検討する
廊下のない間取りには確かに多くのメリットがありますが、必ずしもすべてのご家庭に適しているわけではありません。
ライフスタイルや家族構成、延床面積によっては、むしろ廊下のある間取りの方が快適な暮らしを実現できる場合もあります。
例えば、プライバシーを重視するご家族や、在宅ワークを行う方にとっては、以下のように、廊下を介して各部屋にアクセスできる間取りの方が適しているケースもあります。
大切なのは、ご家族のライフスタイルに合わせて、廊下あり・なしの両方のプランを比較検討することです。
それぞれのメリット・デメリットを慎重に吟味し、長期的な視点で最適な選択をすることが、後悔のない家づくりにつながります。
暮らしをリアルにシミュレーションする
廊下のない平屋での生活をより具体的にイメージするために、日常生活のさまざまなシーンをリアルにシミュレーションすることが重要です。
例えば、朝の慌ただしい時間帯や、夕食の準備をしている時のご家族の動きを想像してみましょう。
また、来客時やお子さまのお友達が遊びに来た時の動線を、考慮に入れることも大切です。
音やニオイの問題、プライバシーの確保など、見逃しがちなデメリットに対してどのような対策が必要かを事前に検討することで、より快適な平屋を実現できます。
このプロセスを通じて、間取りの微調整や設備の追加など、必要な改善点が明確になり、後悔のない家づくりにつながります。
断熱性にこだわって住宅会社を選ぶ
廊下のない平屋では、家全体の断熱性能が快適性に大きく影響します。
住宅会社によって断熱技術や使用する材料に差があるため、高い断熱性能を実現できるところを選ぶことが重要です。
特に廊下のない間取りでは、広い空間を均一に快適な温度に保つ必要があるため、断熱性能の重要性がより高まります。
エーベンハウスでは、高性能な断熱材と施工技術を用いて、年間を通じて快適な室内環境を実現可能です。
断熱性能にこだわることで、エネルギー消費の削減ができ、長期的には光熱費の節約にもつながります。
家づくりの際は、断熱性能を選択基準の1つとして、信頼できる住宅会社を選ぶことをおすすめします。
廊下のない平屋は施工実績が豊富なハウスメーカーで
廊下のない平屋には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
メリット・デメリットを理解し、後悔のない家づくりをするためには、プロのアドバイスが欠かせません。
エーベンハウスでは、お客様との綿密な打ち合わせを通じて、「理想の廊下のない平屋」を実現します。